vol.9 モチベーションの話ニャ 〜原因帰属がやる気をつくる?〜
どうも、にゃーにゃさんです。
ちょっぴり更新が滞ってしまいました・・・危ない、危ない。
突然ですが、何かがうまくいったときを思い浮かべてください。
仕事でも、恋愛でもいいです。
・・・思い浮かべましたか?
では、あなたは「何が原因でうまくいった」と思いますか?
その答えを、頭の片隅に置きながら、記事を読んでみてください!
今日はモチベーション理論について、書いていきます。
ちなみに登場人物↓
例えば、4匹のネコが、テストで100点取りました。
100点を取った事実は一緒でも、「なぜ100点を取れたか」という解釈はネコによって違うようですよ。
ニャック(1コマ目)は自分に能力があったから100点取れた。
にゃーにゃーさん(2コマ目)は、努力したから100点取れたと思っているみたい。
2人とも、100点を取れた「原因は自分の内にある」と思っているみたいですね。
ポチャクロさん(3コマ目)は、ラッキーだったから。
ニャックさん(4コマ目)は、問題が簡単だったから100点取れたと思っているようです。
こちらの2人は、100点を取れた「原因は自分の外にある」と思っているみたいですね。
100点を取った原因が、何によるものであると考えるか。
これによって、私たちの学習意欲は変わってきます。
では、4匹のネコの様子を見てみましょう。
ニャックさん(1コマ目)は、「能力は変わらない」と考えているので、次に向けて勉強はしないみたい。(学習意欲は低い)
にゃーにゃーさん(2コマ目)は、努力しなければ100点取れないと思っているので、次も努力しよーと思うのですね。(学習意欲は高い)
ポチャクロさん(3コマ目)は、ラッキーだったから100点取れるわけですから、次もラッキーが来ることを望みます。。。(学習意欲は低い)
ニャックさん(4コマ目)は、課題の難易度ができる/できないを分けると思っているわけですから、次も簡単な問題がくるといいなーと思っています。(学習意欲は低い)
4匹のネコの考え方は以下の表に分けられます。
100点取れた原因を「能力」に帰属するネコは、原因は「自分の中=内的」にあって、「簡単には変えられない=安定」と思っています。
100点取れた原因を「努力」に帰属するネコは、原因は「自分の中=内的」にあって、「簡単に変化する=不安定」と思っています。
100点取れた原因を、「自分の内側」にあると考える方が、学習意欲は上がります。だって、自分の外のことは、いくら頑張っても変えられないもんね。
そして、その原因は、安易に変えられないものではなく、簡単に変えることができるもの(不安定)と考える方が、学習意欲が上がります。容易に変えられないと思ったらが、頑張ろうって気、起きないもんね。
これは成功・失敗に関わらずです。
一言で言うと、成功も失敗も「努力」に帰属するネコが一番学習意欲が高まります。
0点を取ると、こんな感じですね。
0点を取ってしまった原因を「努力」に帰属しているにゃーにゃーさんだけは、学習意欲が上がっているように見えますね。
では、なぜそういう考え方になるのか。
それはネコの生い立ちに関係しているようですよ。
何かがうまくいったときのママたちの声かけです。
確かに、頭がいいねと言われたら、「そうか、頭がいいからできたのか」と思うし。
「頑張ったね」と言われたら、「そうか、頑張ったからできたのか」と思う。
そうやって価値観がつくられていくわけですよね。
つまり、やる気とは、
「結果を自分がコントロールできる」と感じているかどうかにかかっていると言えます。
原因が自分の内側(コントロールできる)にあって、簡単に変更できる(コントロールしやすい)と考えていると、もっとも学習意欲が高くなります。
同じ成功体験、失敗体験をしたときでも、人によってその解釈は違います。
あなたは、成功・失敗を何に帰属していますか?
参考図書:中原淳「企業内人材育成入門」第3章動機付けの理論〜やる気を出させる方法〜